(指針1)1つのファイルは、1種類の表から構成されるべきである。
左図に示すファイルは、複数の表を含んでいます。このようなファイルをコンピュータが判読するためには、表の切れ目を扱う必要があり、判読手順が複雑になります。このため、1個のファイルは、1 種類の表からのみ構成されるべきです。
ファイルに含まれる複数の表を分割し、それぞれ別のファイルに格納すれば、本指針を満たします(右図)。
【補足】
本指針は、CSV(Comma-Separated Values)の書式を定めたRFC4180[1]に準拠するためのものです。RFC4180が規定する規定3、規定4は以下のとおりです。
規定3: ファイルの先頭に、各フィールドの名称を示す、1行からなるヘッダを置いてもよい。ただし、ヘッダのフィールド数は、他のレコードのフィールド数と一致しているべきである。
規定4: ヘッダと各レコードは、コンマで区切られた1以上のフィールドを含む。フィールド数は、ファイルを通して一致しているべきである。
規定3と規定4の両方を満たすには、1ファイルが1個の表から構成されていなければなりません。
[1] Shafranovich, Y. Common Format and MIME Type for Comma-Separated Values (CSV) Files. October 2005. RFC 4180. http://www.ietf.org/rfc/rfc4180.txt