展開地域名: 茨城県つくば市
解決すべき課題
■ コロナ禍による学校の休校、科学教育イベント自粛等により、従来子どもたちが経験・体験することができた学びの場を継続するための環境づくりが急務であった。
■ 市内には約150にも及ぶ官民の研究機関等、1万人以上の研究者が集積しており、科学教育を推進していく上で、最適な人的資源と学習素材としての科学技術リソースが揃っているが、それらが「見える化」されておらず、活かされていなかった。
解決の手法
子どもたちが自発的につくばの科学教育リソースにアクセスし、興味・関心に応じた情報(研究者、科学教育イベント等)を知ったり、相談できるオンライン環境「つくばSTEAMコンパス」を整備することで、子どもたちの継続的な学びを支援し、「未来を生きる力」を育成する。
STEAMとは:Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art(芸術、リベラルアーツ)、Mathematics(数学)の頭文字を取ったものである。
研究機関、研究者等のリソース情報を「つくばSTEAMコンパス」ポータルサイトに集約化するとともに、子どもたちへの科学教育へ協力いただける地域の研究者ネットワークを構築したことで、有益な情報発信、魅力的な科学教育オンラインコンテンツの配信が可能となり、全国の子育て世代に対して「つくばのSTEAM教育」を発信することが可能となった。
解決における工夫点
■つくばは研究学園都市ではあるものの、「次世代人材への科学教育に熱意を持っている研究者」と「科学技術に興味関心を持つ子ども」が、個別に繋がることは難しかった。本取組は、オンラインを活用することで、「なぜ?」と思った疑問を「相談したい子ども」×「応えたい研究者」双方のニーズをマッチングするとともに、地域の魅力的な科学教育コンテンツとして発信を可能とした先進的な取組である。
■ オンラインの活用により、「時間」「空間」「地域」を超えて、つくばの科学技術リソースへアクセスすることが可能となった。
■また、オンラインを活用することで、「ものづくり」「農業」など、地域の特徴的な地場リソースと教育を掛け合わせることで、他地域でも本取組と同種の教育環境を子どもたちへ提供することが期待できる。
事例の継続性
継続運用中
事例の運用期間
2020年3月~継続運用中
参考資料
本事例は、「2022年度 夏のDigi田甲子園 茨城県の取り組み 」を中心として、以下の資料を参照して編集しています。
※ 以下の資料の参照先は、調査時点でのものです。参照先の構成によっては、リンク切れとなっている場合があります。あらかじめご承知おきください。
■2022年度 夏のDigi田甲子園 茨城県の取り組み
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/digitaldenen/archives/koushien/chiiki/ibaraki.html
■つくばSTEAMコンパス
https://www.city.tsukuba.lg.jp/shisei/torikumi/kagaku/1018654.html
■令和2年度 地方創生推進交付金事業に付随する重要業績評価指標(KPI)の指標一覧
https://www.city.tsukuba.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/004/715/r20602_it
irann.pdf
■市長公約事業のロードマップ 2020-2024〈2022改訂版〉
https://www.city.tsukuba.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/002/252/roadmap
2022.pdf
■つくばSTEAMコンパス
https://tsukuba-steam.com/
■「世界を拓くためにやろう」立場を越えた共感が生んだ力NANDA会 受賞者インタビュー
vol.2 「馬力賞」『つくばSTEAMコンパス』プロジェクト
https://loftwork.com/jp/finding/20201006_nanda_interview_tsukuba
関連する図表・動画
■2022年度 夏のDigi田甲子園 茨城県の取り組み
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/digitaldenen/archives/koushien/chiiki/ibaraki.html
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政策イノベーション部科学技術振興課
029-883-1111
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