福岡県北九州市「産学官金連携による北九州 GX の取り組み」

展開地域名: 福岡県北九州市

分野:
中小企業支援
地域活性化
エネルギー・リジリエンス
キーワード:
人材育成
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解決すべき課題

■ モノづくり産業の集積、環境分野の先進的な取り組みといった北九州市の強みを活かして官民GX投資を呼び込み、稼げるまちを実現する。

解決の手法

■ 今後見込まれる環境関連の大規模な投資を北九州市に呼び込み、新しい産業の創出を目指し 2023 年 12 月 12 日に「北九州GX推進コーンソーシアム」を立ち上げた。

北九州市長を会長に、企業、学術機関、行政、金融機関が参加。産官学金で連携、人材育成、企業支援、研究開発促進を通じ、経済と環境の好循環を実現。2050 年までの持続可能な地域発展を目指す。

(北九州GX推進コンソーシアム「北九州GX推進コンソーシアムとは」参照。)

● 北九州GX推進コンソーシアムは4つの柱で取り組んでいる。

 Ⅰ.「最先端の研究開発・社会実装」
 Ⅱ.「GX関連産業の集積」
 Ⅲ.「GX人材の育成」
 Ⅳ.「地域企業のGX支援」

● 以上の柱を軸に、以下の具体的な取り組みを行っている。

1. セミナの開催、フェアへのブース出展

2. 先端テーマ別研究会の実施:

 ・政府がかがげる重点分野を視野に産学官金の合同によるプロジェクト、社会実装に繋げる部会の創出

3. 研究者向けGXビジネススクール開講:

 ・『北九州GXエグゼクティブビジネススクール』を北九州市が開発、令和 6 年(2024 年)1 月 19 日より第一期として開講。

 ・GX のマインドセット、ワークショップを通じてGXに関して経営者が網羅的に知っておくべきことをインプットできる。

4. CO₂排出量可視化ツール「EcoNiPass」(ウイングアーク1st㈱提供)の無償提供

 ・GX に向けた取り組みの第一歩としては自社の CO₂ を把握するところが非常に重要なことから最大 2000 社に CO₂排出量可視化ツールを無償提供。多くの企業が CO₂ 排出量を把握し、次のアクションを踏み出すことができるようにするのを目的・目標とする。

(WingArc1st「CO2排出量可視化プラットフォーム 「EcoNiPass(エコニパス)」を提供開始」参照。)

5. ワンストップ相談窓口、専門家派遣

 ・グリーン成長を目指す企業の悩みを解決するため、GXワンストップ相談窓口を開設。

 ・GX に関する知見やノウハウを持つ専門家が、相談に対する伴走支援を実施。

 ・4 回まで相談無料

6. GX推進補助金の創設

 ・企業が GX に関連した製品やサービスに取り組めるよう独自で補助金を創出

 ・交付上限:500 万円補助率 1/2、補助対象者:市内事業者

7. ホームページ等を通じた情報発信

事例による成果

● セミナーの開催、フェアへのブース出展実施数(2024 年 11 月 26 日現在)

・主催セミナー開催 12 回
「カーボンリサイクルの技術革新と産業連携」、「GX関連補助金支援制度セミナー」、「カーボンニュートラルで行う企業価値向上の秘訣」、「事業強化に繋がる脱炭素計画作りと目標達成手法」等

・フェア出展 4 回:
「エネルギーイノベーション総合展」、「WORK AND ROLE2024」、「エコテクノ2024」
「地域脱炭素の実現に向けた地方公共団体と企業のマッチングイベント」

・関連セミナー 18 回:
「自動車産業セミナー」、 「エア漏れ検査で省エネ・コスト削減」、「 次世代の宇宙ビジネス戦略」、「 脱炭素未来シンポジウム」、「グリーンファイナンスセミナー」等

● 先端テーマ別研究部会の実施

「次世代燃料、カーボンリサイクル・マテリアル部会」、「未来共創部会」、「半導体部会」を創出し、セミナー、ワークショップ、ディスカッション等を実施

● 経営者向けGXビジネススクールの開講実績と参加人数

・第一期令和 6 年(2024 年) 1 月から 3 月(全 6 回)受講者数 15 社 27 名
・第二期令和 6 年(2024 年) 10 月から 12月(全 6 回) 受講者 10 社 15 名

・受講者からは満足度 100 %と好評であった。

● CO₂排出量可視化ツール利用社数ー 31 社(2024 年 10 月末時点)

● ワンストップ相談窓口相談件数ー 22 件(2024 年 10 月末時点)

・省エネに関漣、環境に配慮したビルへの建て替え、小型風力発電の導入、温室効果ガスの算定方法等についての相談があった。

● 派遣専門家の登録者数ー16社(2024 年 10 月末時点)

● ホームページ等を通じた情報発信数(2024 年 10 月末時点)

・お知らせ 81 件

・最新動向 49 件

・GX関連用語集を充実させ、200を超える用語を登録

● 会員数:

・2023 年 創立当初はおよそ 100 名であった会員数が 2024 年 12 月時点では 271 社(法人会員:241 個人会員:29)

(北九州GX推進コンソーシアム「北九州GX推進コンソーシアムは創設1周年を迎えました!」参照。)

事例の継続性

継続運用中

事例の運用期間

2023(令和 5 )年 12 月~継続運用中

参考資料

本事例は、「 ksrpfais 北九州GX DAY 総会」を中心として、以下の資料を参照して編集しています。
※ 以下の資料の参照先は、調査時点でのものです。参照先の構成によっては、リンク切れとなっている場合があります。あらかじめご承知おきください。

■ksrpfais

・北九州GX DAY 総会
https://www.youtube.com/watch?v=5liCUifTmYo

■北九州GX推進コンソーシアム

・北九州GX推進コンソーシアム総会 資料・動画公開 2024.12.9
https://ktq-gx.com/%e4%b8%bb%e5%82%ac%e3%82%bb%e3%83%9f%e3%83%8a%e3%83%bc/2769/

・北九州GX推進コンソーシアムは創設1周年を迎えました! 2024.12.12
https://ktq-gx.com/news/2810/

・北九州GX DAYを開催しました! 2024.11.27
https://ktq-gx.com/%e4%b8%bb%e5%82%ac%e3%82%bb%e3%83%9f%e3%83%8a%e3%83%bc/2685/

・EcoNiPassの導入事例に北九州GX推進コンソーシアムの取り組みが紹介されました! 2024.6.27
https://ktq-gx.com/news/1917/

・CO2排出量可視化ツールを2,000社に無償提供します! 2024.2.20
https://ktq-gx.com/news/1215/

・GXワンストップ相談窓口を開設しています! 2024.2.20
https://ktq-gx.com/news/1201/

・北九州GX推進コンソーシアムとは
https://ktq-gx.com/about/

・北九州GX推進コンソーシアム設立総会基調講演資料 2023.12.26
https://ktq-gx.com/%e4%b8%bb%e5%82%ac%e3%82%bb%e3%83%9f%e3%83%8a%e3%83%bc/724/

・CO2排出量可視化ツールを2,000社に無償提供します!
https://ktq-gx.com/news/1215/

■EcoNiPass

・2,000社 にCO2排出量可視化ツールを提供!GXの推進と投資呼び込みを目指す
https://econipass.com/kitakyushu-shi/

■WingArc1st

・CO2排出量可視化プラットフォーム 「EcoNiPass(エコニパス)」を提供開始 2022.05.31
https://corp.wingarc.com/public/202205/news1576.html

事例に関する問い合わせ先

北九州市産業経済局未来産業推進課
Tel: 093-582-2905

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