VLEDでは、地方公共団体のDX(Digital Transformation)促進を掲げて活動を進めております。活動の一環として、地方公共団体DX事例の取材を行っています。
豊田市といえば、「クルマのまち」を想像される傾向がありますが、自治体DXの分野でAIを活用した空き家対策でも先進的な取り組みを進めています。
総務省による「住宅・土地統計調査(2023 年・令和 5 年)」によれば、全国の空き家数は約 900 万戸と過去最多となり、国内の人口減少に伴い更なる空き家数の増加が見込まれています。
同市でも、こうした空き家増加の課題を抱えており、水道管破裂による「大規模断水」というインフラ危機にも直面していました。そこで、こうした課題に先手対策をとるべく、都市整備空き家対策担当部門と上下水道局が協力し、AI によるデータ分析で空き家予測の取り組みを開始しました。
2020 年(令和 4 年)に過去の水道使用量などのビッグデータから未来の空き家発生を予測するシステ「MiraiE.ai(ミラーエドットエーアイ)」を導入し、インフラ保全の効率化と、空き家化の未然防止に取り組んでいます。こうした異部局での連携により、課題解決と市民へのサービスの手法に新たな価値を創出しました。この空き家予測の取り組みは、2025 年に「第 4 回Digi田甲子園」(主催:内閣官房デジタル田園都市国家構想実現会議事務局)でベスト 4 を受賞しています。
豊田市 都市整備部 建築相談課担当長の岩本健太氏と、上下水道局企画課デジタル化推進業務担当主幹の岡田俊樹氏に、同市の空き家問題、MiraiE.ai導入の経緯、具体的な成果、そして今後の展望についてお話を伺いました。
詳細は、この度公開した記事「組織の壁を越え、都市の「2つの危機」を同時解決――「空き家予測」と「水道インフラ」を連携させた豊田市の挑戦」でご覧いただけます。
今回の記事は、地方公共団体DX事例データベースに掲載しているDX事例「都市基盤DX~水道使用量等のAIによる空き家予測~」の特集記事となっています。地方公共団体DX事例データベースも随時掲載事例を増やしており、現在 300 を超える事例を掲載しています。こちらもあわせてご覧ください。

